ソン・ウォンピョン『アーモンド』読了。

最近韓国文学の沼に片足がはまったまま抜け出せなくて(もう片方は中国史沼)韓国語を勉強し始めました。

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韓国語のピータッチ(テプラ)らしい。いいな。
日中韓は語彙が被っているらしく、全部学ぶと面白そうだなと思ったのが理由です。対応表とか作ってみたい。
 
それはさておき先日、ソン・ウォンピョン『アーモンド』を読みましたよ。
 

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超話題作。
ちなみに同じく超話題作、中華SF『三体』も立ち読みしたのですが、かなり精神にこたえそうだったのでギブしました。落ち込んでいるときには読めないし、かといってめっちゃ調子のいい時にも読みたくない。一体いつ読めばよいのでしょうか。
 
…それはさておき、なかなかこれも読後にモヤモヤがのこる内容でした。
本書はメルカリにたくさん出品されていて私も購入したのですが、「手放したくなる」理由がなんとなくわかる気がします。いやもちろんそもそも本は新品で読んで売りたいと考えている人もいるとは思うけれど、手元に置いておくとモヤモヤがのこる。
人によってはそう言う理由で出品しているんだろうな、と読後10秒くらいは考えていました。
 
あと、何が韓国文学に共通する不思議な雰囲気を作り出すのかということについて最近ずっと考えていたのですが、昨日やっと一応の解答を出すことができました。
 
「センシティブなものをカジュアルに語る」
 
表面上はカジュアル。読む際のお気軽さでいえばラノベやその他小説とあまり変わらないかも。しかし、テーマは凄まじくセンシティブで、筆者の意図(と書くと文章題みたいになっていやですね。意図と計算の間の語彙があればそれを当てはめてください。)は当然そのセンシティブな部分に働く。そこがラノベや小説との大きな違い。
 
まだ数冊しか読んだことがないので、あまり多くを語ってはいけないのかもしれませんが、そう言うところに魅力を感じました。
 
ネタバレを避けるため、あまり具体的なことは書きませんでした。ぜひ読んでみてください ^^) _旦~~
ではまた。